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2011/03/09

サブウェイ123 / The Taking of Pelham 123 サントラ調査

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B003UTHUCOサブウェイ123 激突 [Blu-ray]
ソニー・ピクチャーズエンタテインメント 2010-08-25
by G-Tools

■iTunesで映画「サブウェイ123」配信中
サブウェイ123 激突(字幕版)



■調査レポート(今回長いです) ■予告篇使用曲 
■コンポーザー ■サントラ ■サントラ未収録
※調査結果に関しては各自今一度ご確認ください。itunes等の楽曲ダウンロード購入に関しましては、試聴後、個人の責任において行っていただきますよう宜しくお願い申し上げます。




■調査レポート                            
【1974年版】

imdbのユーザー評価で10ポイント中7.7ポイントと非常に高得点を得ているオリジナルバージョン。出演に映画「JFK」のウォルター・マッソー / Walter Matthau、映画「スティング」のロバート・ショー / Robert Shawを迎え、監督はTV映画を中心に活躍している「Joseph Sargent」で、この作品を監督した前後も基本的にはTV映画を制作しており、むしろ劇場用映画作品を監督していることが珍しい。


【1998年版】
日本ではまず知られていないはずなのが、これTV映画作品だったようです。が、なんか調べたらやたら見たくなってきた!
出演に海外ドラマ「バトルスター・ギャラクティカ」の主役エドワード・ジェームズ・オルモス / Edward James Olmos
悪役ブルーを演じたのが映画「フルメタル・ジャケット」でハートマン軍曹にいじめられて"狂鬼人間化”したあの微笑みデブこと「Private Pyles」役のヴィンセント・ドノフリオ / Vincent D'Onofrioなのです!
監督は「バトルスター・ギャラクティカ」「沈黙の断崖」のフェリックス・エンリケ・ アルカラ / Félix Enríquez Alcaláと、完全B旧映画仕様ですが、この配役といい、もっと注目してもいいんじゃないか? (予告動画も現存していない模様)

imdb : http://www.imdb.com/title/tt0140594/


【デンゼル・ワシントン 来日時のエピソード】
・2009年8月20日に驚くべきことがおきました。 この映画のPRのためデンゼル・ワシントンが来日した際に都営地下鉄一日運輸司令所長に任命され、都営地下鉄大江戸線国立競技場駅でアナウンスを担当したのです。ラッピングされた大江戸線のカッコ良さもさることながら、当時大江戸線圏内に住んでいたので、この事態に遭遇w 一体何事!? と耳を疑ったのを覚えている。

◇リンク:AllAbout「オスカー俳優デンゼル・ワシントンの1日をフル取材」
http://allabout.co.jp/gm/gc/206938/


【音楽面】                            
・サントラに関してはCDがリリースされずitunesでのみ配信となっている。いい意味でハリー・グレッグソン・ウィリアムズらしく無いスコアで、ヒロイックなスコアを期待していた人は面食らうかもしれない。今作のスコアは非常にストイックで荒削りかつ骨太な男臭いスコアに仕上がっている。
トニー・スコット監督作にしては極端にアーティスト系楽曲が使用されておらず、メインでJayZとパーフェクト・サークルの2組しか印象には残らない。


【ミリタリー面】                     
・実はこの作品かなり細かいことを随所で行っているので、そのあたりをまとめておきます。
ジョン・トラボルタ演ずる悪役「ライダー」は元株屋ですからお金は持っています。なので彼が引き連れた手下は大金で雇った傭兵です。 この手下に関する説明を特にしないまま話が進むのもそのためで、彼らが着ている服や装備は民間警備会社のそれにあたり、軽装なようで実はきちんとした「軍服」と言っても過言ではありません。ラスト近くでトラボルタはこの傭兵とわかれる際に取り分(お金)を渡すと、握手を軽くする。この仕草ではっきりとお金だけの関係だったことがお分かりいただけると思います。

◇傭兵(民間警備会社)の意外な軽装がわかる5.11タクティカルのオフィシャルサイト
※あくまでも参考ですので、劇中の衣装とは異なります。
http://www.511tactical.com/Shop


・また、トラボルタの銃の扱いにも注目しておきたいのが、彼はこの作品の中でどんなに至近距離からでもボディを撃ちます。つまり最近のアクション映画でありがちな頭を狙うということは決してしないわけです。交渉する際には顔面に拳銃を突きつけているのですが、これはあくまで交渉術としてであり、ブチ切れた犯人役でありながら、もともと根っからのサイコパスではないので、最終的に撃たざるをえない場合ボディを撃っています(とはいえ人殺しなんだが……)
トニー・スコット監督は、ライダーのキャラクターに、あくまでも目的はお金の株屋という設定からくる演出上、銃の使い方一つにも特徴を持たせています。


・よく解らないのがデンゼル・ワシントンの使用拳銃。ラスト近くで警察から手渡されるのが間違いなく007でおなじみのワルサーPPKで、安全装置の外し方まで教わるシーンがあるのに、銃を隠しておいたバッグの中を開けるとなんとまあ「Kahr K9」というなんともマニアックな拳銃に銃の種類が変わっている! マジですよこれ…… ダウトもいいところです。銃なんて使ったこと無い民間人という演出をしていたにもかかわらず、安全装置の使い方までまるで違う拳銃を手に走りまわるワシントン。ここだけは無意味というか、大間違いというか、じゃあなんだったの安全装置の説明は? と府に落ちませんでした。(というかこれはガチで、制作時に間違えたんじゃないかと思うんだよね。)

※ちなみに「Kahr K9」という拳銃にはそもそも安全装置がありません。NY市警察にバックアップ用として導入されていた時期もあるようです。

マニアックな追記。以下の動画をご覧いただくと分かりますが、この自動拳銃はダブルアクションオンリーの仕様なので、弾丸を装填した場合にも引き金に触れただけで暴発するという事故が起きにくい仕様です。なので基本的にはメイン・ハンドガンには向かず先にも記実したとおりバックアップ用途として携行する位置づけのハンドガンということになります。 私が思うのは、はじめから「K9」銃をワシントンに持たせ、この説明をしたほうが素人にも撃ちやすい銃として演出でき、よりリアルな緊迫感を出せたのではと思うのですが、いかがでしょうか? 
Yutube!
http://www.youtube.com/watch?v=tHK0ttEOesk



■予告篇使用曲                        
・劇中にも使用されたJayZ 「99 Problems」
Youtube!
http://www.youtube.com/watch?v=etl9kkIGaHo
B00027Y5QG99 Problems
Jay-Z
Def Jam 2004-06-22
by G-Tools   99 Problems - The Hits Collection, Vol. 1 (Deluxe Edition)


・予告篇ではこちらがメイン。
This Will Destroy You
「There Are Some Remedies Worst Than The Disease」
B000FGG5AIYoung Mountain
This Will Destroy You
Magic Bullet Records 2006-06-06
by G-Tools    Young Mountain - This Will Destroy You



■コンポーザー                  
・ハリー・グレッグソン・ウイリアムズ/Harry Gregson-Williams
「サブウェイ123」「ドミノ」「マイ・ボディガード」「デ・ジャブ」とトニースコット作品ではおなじみのコンポーザー。

日本でもメタルギアソリッドのスコアを担当しているのでかなり有名だと思います。映画ザ・ロック等ではアレンジャー名義でのクレジットがあるように、ハンス・ジマーのもとで修行した方。ハンス・ジマー主催のRC(リモートコントロール)(旧メディアベンチャーズ。現在は存在してません)出身のスコアメーカの中でも出世頭だ。

・imdb
http://www.imdb.com/name/nm0004581/

・H・Gウィリアムス オフィシャル?
現在閉鎖されていて、この動きはハンス・ジマーのWEBサイトも同じ。ジマーがRCを率いていた頃のコンポーザーが皆独り立ちしているのでそれぞれが独立してWEBサイトを準備中のようです。
http://www.harrygregsonwilliams.com/

・RC(リモートコントロール)
昔はサンプル音源が聞けたりしましたが、いまは関係者しかログイン出来ません。
http://www.remotecontrolproductions.com/

・itunesではH・Gウィリアムスのスコアを多数配信中。
Harry Gregson-Williams



■サントラ                               
The Taking of Pelham 123 (Original Motion Picture Soundtrack) - Harry Gregson-Williams
なぜかCD発売されておらず、itunesでのみスコア配信されている。
※AmazonUSではMP3での配信も行われている。
http://www.amazon.com/Taking-Pelham-Original-Picture-Soundtrack/dp/B002BWQ6IA

・以下全11曲配信中
1. Something On The Track
2. "It's Me, Man!"
3. Rigged Contracts
4. An Ass Model Named Lavitka
5. Money Run
6. Garber Meets Ryder
7. All Others Pay Cash
8. The Train Leaves The Station
9. The Lights Are All Green!
10. Manhattan Bridge
11. "You A Yankees Fan?"



■サントラ未収録                          
・A Perfect Circle 「Counting Bodies Like Sheep to the Rhythm of the War Drums」
B000641ZIQEmotive
A Perfect Circle
Virgin Records Us 2004-11-24
by G-Tools     Counting Bodies Like Sheep to the Rhythm of the War Drums - Emotive


・JayZ 「99 Problems」
ただし劇中使用時にはこれでもか! とスクラッチされまくっている。
Youtube!
http://www.youtube.com/watch?v=etl9kkIGaHo
B00027Y5QG99 Problems
Jay-Z
Def Jam 2004-06-22
by G-Tools   99 Problems - The Hits Collection, Vol. 1 (Deluxe Edition)



◇リリースされていない楽曲
・Michael Baiardiによるプレイ「99 Problems」
こちらのバージョンはリリースされていない模様です。


・Papalee 「Funklab Bass Problem」







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