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2010/11/16

ハリウッド・アクション映画とベレッタの変遷

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ハリウッド・アクション映画とベレッタの変遷


ベレッタM92 - Wikipedia 
ウィキペディアの執筆者. “ベレッタM92”. ウィキペディア日本語版. 2010-12-25. http://ja.wikipedia.org/w/index.php?title=%E3%83%99%E3%83%AC%E3%83%83%E3%82%BFM92&oldid=35572033, (参照 2011-01-07).


今やアクション映画で欠かせないハンドガン。
ヒーローが使う銃といえばベレッタM92Fという事になるだろう。


コルト・ガバメントや、SIGP226、グロック17といったオートマチック・ハンドガンは種類が多い中で、イタリア製のハンドガンが、なぜこれほどまでにメジャーになったのか?
それは一言で言えば大ヒット作品でこれでもかと主人公が使用しているからである。


米軍や警察組織への正規支給品でもありプロが認めた銃である事はもちろん、ハリウッド映画で使用されることによる世界的な露出度の高さは、映画へのタイアップを利用したPR戦略が普及に貢献したとも言え、銃の基本性能だけでなく、販売戦略、イメージ戦略、ブランディングと、あらゆる意味で「成功した」ハンドガンといえる。

このベレッタは9mmパラベラム弾をマガジンに15発、薬室に1発と、合計16発装備できる。
銃撃戦の際には弾数が多ければそれだけ勝利する確立も高くなり、ベレッタの15発という装弾数は、他のハンドガンにおける多弾装(ダブルカアラム)マガジンにも影響を与えている。

このベレッタというモデル。映画とともに進化してきたといっても過言ではない。

実際には米軍での採用やトライアルにより、致命的な欠陥もあり都度進化してきたというのが正確であるが、アクション映画の主人公たちも新型が出るたびに愛用のベレッタがさりげなく新型になっているのだ。(当然といえば当然か……)

オーソドックスなベレッタは92SB→92F(M9)→M92FSと進化を遂げる。

デザインに大きな変更が無いため、パッと見はどこがどう違うのかわからないかも知れない。


●ベレッタM92SB

男たちの晩歌で使用しているのがこのモデル。
見分け方はトリガーガード部分が丸く、マガジン底部が平らなこと。

リーサルウェポンの1作目ではUPカットでマガジン底部が平らなためこのSBか? と思うのだが、トリガーガードに指の引っ掛け形状が確認でき、M92F、もしくはM92Fのプロトタイプではないか?と思われる。(M92SB-F?)






●ベレッタM92F
もっともポピュラーなベレッタがこのM92F(M9)
マガジンの底部にボリュームがある。デザイン性にも一役かっている。
また、トリガーガードに指を引っ掛ける部分がデザインされており、射撃時の安定性が増した。

リーサルウエポン2では、はっきりとこのモデルが確認でき、ダイハード1・2で使用されたのもこのモデルだ。

ここでベレッタの扱いやすさでもあり、これまでに無い機構がひとつ。
それはマガジン・キャッチボタンを左利き用に付け替えることが可能であるという点。


ダイハードの主人公ジョン・マクレーン刑事は左利きであり、ベレッタが愛用銃である必要性があるのだ。

※ブルース・ウィリスが左利きであるというのもあるかと思うが、ブルースはなんとも器用な人で、映画スリー・リバースでは冒頭SIGP226拳銃を右手で扱っている。(それ以外は左利きだが)役柄に合わせて銃を持つ手を変えられるというのが面白い。
その他ブルースの映画では、HOSTAGEでも右手で銃を持つ姿が確認できる。








●ベレッタM92FS
このモデルからステンレスシルバーモデルが加わる。INOXというやつ。
アメリカ市場に向けて本格的に展開してからがこのM92FSで、M92F時代にスライドが破損するという事故があり、それに対応したモデルになる。
アメリカ人向けなのか若干グリップが太くなっている。(握ってみないとわからない程度)

リーサルウェポン3・4、ダイハード3ではこのモデルに変更されている。

リーサルウェポン4ではグリップ部分からレーザーが出る、レーザーサイトグリップをカスタム装備し使用しているシーンが冒頭にあるが、これはあくまでもオプションであり標準装備ではない。

※映画で使用されたCrimson Trace (LaserGrip)社URL



その後は先に書いたスライド破損事故に対応するべく、スライドが厚くなるなどしており、これはTVゲーム「バイオハザード」シリーズで使用されているSTARSカスタムが有名か?

残念なのが、ダイハード4ではジョンマクレーン刑事、なぜかここに来てSIGP226にハンドガンを変更している。
口径は同じ9mmだが左利きの彼にとって使いにくいのでは?と思ってしまう。
が、後半トレーラーを乗っ取るシーンでは敵から奪い取ったベレッタの最新型拳銃90-Twoを使用している。



このようにベレッタは映画とともに新型が「宣伝」されてきたわけだが、M92Fの成功によるところは大きく、あらゆるアクション映画でその姿を見ることができるし、バリエーションの中では3発連続で発射可能な3バースト機構を備えたM93Rなどは、ロボコップの使用銃としてカスタマイズされ登場していたり、バイオハザード4ではこのモデルの軽量版が登場していたりする。

最近ではグロックやSIG、USPといった多勢にもっていかれがちであるが、アクション映画といえばやはりこのハンドガン。
映画を見るさいに細かいところをチェックしていただくと、より楽しんで見ることができると思う。


●オススメの映画
私がオススメのベレッタ・ベストガンファイトシーンは、ダイハード2の通信アンテナを奪還すべく、ロバート・パトリック扮するテロリストと建設途中の動く歩道という狭い場所で戦うシーン。
このシーン空港警備SWATが狭い場所にライフルで現れ取り回しが利かずあっという間に全滅。
テロリストはMP5クルツとグロック17で固めており非常に有利な状態。そこに排気ダクトから現れたジョンマクレーンはベレッタM92F一丁で戦いを挑むのだが、このシーン発砲した弾丸の数を数えてほしい。きっちりと15発なのだ。

マクレーンは排気ダクト内で初弾を装填しているのでばっちり15発。

弾が切れると一目散に物陰に隠れマガジンを交換するといった細かい演出。
これを超えるリアルなガンファイトは近年では他に無い。





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